昨日、ショッピングセンターが建ち並ぶ青森市浜田地区へ買い物に出向いた。家を出た時間が遅いせいもあり、目的の物を買い終えた頃には辺りはすっかり暗闇に包まれ、時計は8時を指していた。目的を早く遂行せねばとばかり考えていたせいか、正午に蕎麦を食べたきり、それ以後、何も食べていなかったことをすっかり忘れていた。
とにかく、腹が減っていた。
あまりに腹が空き過ぎていたので、家に帰って食事をするよりも、ここは手っ取り早く周辺にある外食店に入って空腹を満たそうと考えた。
その時、「そういえば、最近、肉を中心とした食事ばかりして、魚を食べていないなぁ」と頭をよぎる。それに、回転寿司店大手のかっぱ寿司がこの近くにオープンしたこともあり、以前から店の前を通るたびに店内の混雑具合を眺めつつ、是非一度入ってみたいとも思っていた。そんなことを考えるうちに、胃袋が寿司を欲してしまった。そのため、かっぱ寿司に立ち寄ることにした。
が、しかし、案の定というか・・・。今日もかっぱ寿司の客席はびっしりと埋まってしまっている上に、さらに順番を待つ客が店の外にまで溢れ出していた。
空腹による苛立ちのせいか、そんな光景を見ると、一人で行列に並んで待たされて食事をする気にはなれない。また次の機会に立ち寄ることにしようと誓い、かっぱ寿司の店内に入ることもせずに、店の前を通り過ぎるだけであっさりと後にした。
と言うのも、青森市浜田地区周辺には、郊外型の大規模回転寿司店がかっぱ寿司を含めて他にも5店舗もあるそうなので、かっぱ寿司に入れなくとも、他の回転寿司店のどれかには入店することが出来、そして、必ずや寿司にありつくことができるだろうと当てにしていたからである。
そこで、かっぱ寿司を起点に、その周辺に建つ全てのロードサイド型店舗の回転寿司店を廻り、入店出来る店が見つかるまで、手当たり次第に探してみることにした。
夜8時を過ぎ、店によっては閉店に近い時間帯。数ある回転寿司店の中から、どれか一つぐらいには入れるだろうと思っていたけれど、その考えは甘く、浅はかである事に気づくにはあまりに遅かった。
その日が日曜日である事に加え、お盆前の“ハレ”の日ということもあり、実家へと帰省して来た人たちも手伝ってか、自分が立ち寄った回転寿司店全て満席な上に、全ての回転寿司店の前には席に座る事さえ出来ずに待っている客で行列をなしていた。
地元マスコミが、地方都市の外れの一区画に回転寿司店を5店舗も建ち並べたら、供給過剰で過当競争を起こすのではないかというような報道していたけれど、そんなことはない。どこもかしこも回転寿司店は満員御礼の満席だらけ。むしろ、青森市はまだまだ回転寿司店が少なすぎるくらいだ。もっと細かく言うなれば、青森市浜田にまだ回転寿司店が少なすぎる。
立ち寄った全ての回転寿司店に入れずに困り果ててしまい、終いには青森市西部地区にある回転寿司店にまで出向こうかと思ったけれど、その頃になると、あまりにも腹が空き過ぎてしまったために、何が何でも今日中に寿司を食ってやろうという気力が朽ち果ててしまった。
しぶしぶ、その日の晩飯は寿司をつまむことを諦め、牛丼チェーン店に入り、牛丼並とコーラを注文して、空腹を満たし、そのまま自宅へと帰った。空腹を満たすことはできたが、その日一日の充足感を完全に満たすに至らなかった点が、多少、心残りではあった。
回転寿司店以外の飲食店の外側から客席を眺めると、ガラガラに空いているところが多かった。自分が入った牛丼チェーン店の店内も先客は数人しかいなかった。なぜに回転寿司店だけ、どこも満席なのだろうか・・・。
それにしても、青森市内はまだまだ回転寿司店が出店する余地があると思う。
自分のような素人考えでは、今後は青森市の中心地であるにもかかわらず、回転寿司店が一軒もない青森駅周辺や新町に回転寿司店を出店させたら、ライバル店が存在せず、先行者利益で店が繁盛するのではないかと思う。大手じゃなくとも、地元の寿司店のセカンドライン店として、回転寿司店を出店してくれないだろうかと思う。しかし、青森市中心街になかなか出店しそうな気配はない。
逆に、ライバル店がいない地区に出店するよりも、競合店がひしめき合って建ち並ぶ郊外地区に出店したほうが、客がどっと押し寄せて来やすいのだろう。さらに、自分のようにお目当ての回転寿司店に入れなかった場合、他の回転寿司店がそこから流れてきた客を拾いやすくなる。出店する側にとっては、その方がリスクが少ないと思っているのだろう。
嗚呼、それにしても、寿司が喰いたい。喰えないとなると、ますますその思いは募るばかりである。次回こそ、寿司だけで空腹を満たしてやろうと思う。